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理研、核変換で貴重な金属を生み出す実験を計画 [学問]





従来の発電方法に比べ、少ない資源で莫大なエネルギーを生むことが可能な原子力発電。

その問題の一つに、放射性廃棄物の処理があります。

原発から出た核燃料廃棄物や放射能汚染物は、高い放射レベルで、従来の人工物ではそれの漏洩を防ぐことはできません。

そのため、これらの廃棄物の処理は、地中に埋める方法が主となっています。
地下に埋めるというのは、処理というより、害が及ばないよう遠ざけるという方が近い考え方です。

もし、この廃棄物を再利用できれば原発ゴミの問題に希望が差すこととなります。

そのような問題に対して、理化学研究所は、2018年度から、政府が主導する革新的研究開発推進プログラム「ImPACT」の一環として、核燃料廃棄物から、核変換を通して、ある貴金属を取り出すための実験を行う予定だそうです。

検証実験は、パラジウム同位体(同じような性質を持つもの)の1つで、不安定なパラジウムの「パラジウム107」に加速器(IRビームファクトリー)で超高速の重陽子を当て、パラジウム107の構成を、中性子が1つ少ない、安定したパラジウムの「パラジウム106」に核変換するというものです。
※不安定な物質は、安定した物質になるために放射線を出します。

パラジウムは銀白色の金属で、応用が利き、銀歯の一部や、電子部品、金・プラチナジュエリーの一部、自動車の排気ガス浄化の触媒、その他工業用触媒として使用されている、貴重な資源の一つです。

現在、その主な供給元はロシアで、市場の6割ほどのシェアを占めています。
そのため、価格変動などがネックになっている資源です。

大きな電力を生む原発に付随して、さらにその貴重なパラジウムまで作れるようになれば大きな国益となります。

大電力が必要な加速器の使用や放射性廃棄物の運搬などといったコスト面と、単位あたりの産出量が見合うかどうかがキーとなりますが、新しい資源獲得方法として期待できますね。

検証実験の結果は同年中に発表されるそうですし、メリット・デメリット・解決策はそれからさらに検証されていくと思いますから、何かしら得るものはありそうですよね。

実験が上手くいくと良いですね。



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